ストリート兼用で普段使いのままでサーキットも走れるように出来た上で、ストレスの無いエンジンパワーまでチューニングしています。
サーキットでは高回転域の吹けの良さを重視したハイフロータービンを選びました。トルク特性はタービンで決まってくるところがありますので、、、。エキゾーストはターボ車にとっては重要で最初に変更したいところです。ターボから直ぐに
排気抵抗の少ないLAPTORRに変更し、インタークーラーとエンジンオイルクーラーはレッドブルF-1でも採用されているPWR社製でオールシーズン／長時間走行で安定した走行が可能になりました。
点火系は重要で過給圧アップで燃焼室の圧縮圧力が高くなるほど失火率が高くなるためイグニションコイルを強化して高熱価のイリジウムプラグへ変更が必須で、パワーアップアイテムというよりもDME補正によるパワーダウンを抑えることに貢献してくれます。
DMEはベースのチューニングMAP (580PS) からカスタムROMで更に現車セッティングで650PSまでアップしました。

OS技研のTCDをベースにASSISTセッティングされたLSDを搭載。純正アクチュエータ制御のLSDに比べ遅れが無く作動するためコントローラブルになります。燃費を考慮した純正とは異なり全体的に作動領域が広く、加速時には強く効いてくれますのでモータースポーツには頼もしいアイテムです。

機械式LSDはエンジンからミッションを介したトルクとエンジンブレーキによる負のトルクの大きさに比例して効きますので走行中はほぼ連続的に作動しています。純正デフはアクチュエーターで効きをコントロールしているので作動の遅れやタイミングのズレをドライバーは感知できないためコースアウトするリスクもあるので、ドライバーがコントロールできる機械式LSDが安全です。

高いコーナリングフォースを得るためにSタイヤ YOKOHAMA ADVAN A050 295/35-18 4本通しをベースに足回りづくりをしています。サスキットはINTRAX 4-WAYSダンパーをベースに減衰やストローク、1G車高、スプリングレートなどをカスタムメイドで作っています。サスペンションマウントは、正確なタイヤの軌道と低フリクションのためにモノボールベアリングに変更しています。モータースポーツに適したジオメトリーと剛性アップのために前後ロアアームを変更しました。

ハイパワーエンジン（650ps）ハイグリップタイヤ（ADVAN A050）ヘビーウェイト（1.5t）、これら３つの要素からブレーキの発熱量はかなり高くなりますので、マティリアルから性能の高いENDLESSブレーキシステムを採用しました。鍛造モノブロックキャリパー、鍛造インシュレーターホール６ピストン、キャリパーシールタイプのダストシール、と剛性が高く、熱に強いキャリパーです。大容量のブレーキローターは放熱性能が高く、超ジュラルミン製ベルハウジングとは消耗の少ないブロックブッシュで留めています。

SタイヤADVAN A050 295/35-18を装着するためのワイドボディキットですが、ダウンフォースも強くできるようにFLOSSMANNを選びました。大型のフロントアンダーパネルはエンジン下部まですっぽりと覆っており、大型サイドスカートからワイドリアフェンダーでも強いダウンフォースを発生しています。

インテリアは快適装備はそのまま残しています。快いモータースポーツのためにドライビングポジションは最重要としており、シートはドライカーボンのRMS、シートとステアリングとのオフセットを解消したLAPTORRゼロオフセットシートレール、モータースポーツに丁度良い小径ステアリングホイールで乗り降りが楽なクイックリリース。
ドライビングと車両の走行データを記録できるAIMロガーシステムを装着しています。AIM車載カメラも装着しておりますので動画再生のモニターに車両データを表示できるので実写版プレステ／グランツーリスモのように見ることができます。